【完】白のあなたに恋をする
「―――ここが白のいる病室だよ。杏。」
「うん…」
病室にはついたものの、私は急に罪悪感を感じた。
私が会ってもいいんだろうか…?
会う資格…あるのかな?
「杏!しっかりしてぇ!大丈夫っ、私は何があっても杏の味方だから…
なにも心配しなくていいんだよ…?」
「そうだよ…、俺らがついてる。
でも、ここからは杏一人で会ってやってくれないかな…?そうするべきだと思うから…」
「れな…宏くん…、うん、私行ってくるよ…っ。」
もし、ここに私が一人だったなら、
踏み出せなかったと思う。
私は、ここで、友達の大きさを感じた。
「二人とも…ありがとうっ…!」
そして、私はドアをノックした。