【完】白のあなたに恋をする
再会
えと…
「白…この人は…?」
ばっ!っと、白は私を離した。
どうしてそんな離し方するの…?
私は、心がきゅうっと痛くなったのを感じた。
「あぁ…、こいつは…」
「あーー!!やっぱり白くんじゃーん!久しぶり~っ元気にしてた??」
きゃあきゃあと、私たちの前に現れた女の子が元気よく白に近づいた。
私が先に話しかけてたのに…。
その女の子は、見た目は少し大人びていて、茶色に染めたボブの髪型が、更に大人びて見せた。
顔つきも髪型に劣らないくらい大人という感じで、
それでもどこか無邪気な笑顔を浮かべている。
背も高く、白と並べて見るととてもお似合いだ…。
ほう…と私はその女の子に見とれていると、気づいたかのように目がばちっと合った。