【完】白のあなたに恋をする







白はくるっと振り替えって、私をまっすぐと見た。


靴をはいているのに、妙にコンクリートが冷たくかんじる。


冬の風はやっぱり寒くて、身震いがした。



「以前…、病室で俺が『昔、一度だけ恋をした』っていったのを…覚えてるか?」


こくり、と私は首を縦に振った。





「…その、昔、一度だけ恋をしたという相手が、




唯なんだよ。」









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