【完】白のあなたに恋をする
「じゃあ、行こう!白!…杏ちゃんっ!」
「う…ん。」
本当は…、行きたくないな…。
そう思って私は前を向くと、
そこには、唯さんが白のブレザーの裾を引っ張っているのが目に入った。
白が歩くたび、白の白い髪と同じ色のマフラーが揺れる。
そのリズムと合わせるように、唯さんが白の隣で嬉しそうに歩く。
そんな二人の姿を見て…、
私は、ふと、
この二人が、お似合いだな…と思ってしまった。