【完】白のあなたに恋をする
それなのに、白は私の口内をかき回す。
…やめて欲しくはないんだけど、私は一歩一歩と、後ろに下がった。
でも、やっぱり白は逃がしてくれなくて私が下がるたびに近づいてくる。
トンっと私の背中に、塀だろうか、なにか冷たいものがあたり、もう逃げ場はないと確信させる。
「んぅ…っ」
白の大きな手が私の顔を包み、私が顔を背けそうとするたび、その手が許可しない。
今、私を捕まえてるのは、
白の大きくて、暖かい両手と、
白の、心地いい唇と口内をかきまわす物…。
私は顔を背けるんだけど、でも決して逃がして欲しくはなくて…、
そんな行動と気持ちが長く続き、
白と私の唇が離れた。
私はきっと真っ赤なんだろうけど、
そんなこと気にしなかった。
ただあるのは…、白との幸せだった。