【完】白のあなたに恋をする
亀裂
【唯side】
―――――…
昨日の放課後、私は白くんを探して
やっとのことで、会えたのに…。
私はそんな事を考えながら、
自分のクラスに向かって、朝の寒い1学年の廊下を歩いていた。
歩いている途中で、昨日できたばっかりのクラスメートが「おはよう」と声をかけてくれる。
私はニコリと笑って挨拶を返す。
…もともと、私はそういう体質なのか、友達ができるのは早かった。
だからなのかな。
…簡単にできてしまう友達、とやらにイライラする。