【完】白のあなたに恋をする
「おっ、お目覚めかな?杏ちゃん??」
「おぉっ、なんかひっさしぶりぃ~?」
「相変わらず可愛い顔してんのかなぁあ??」
どんどん近づいてくる、数人の男の人の声。
この怖い声…、どこかで聞いたことがあるような…。
「だっ…、誰なんですか…!?」
精一杯勇気を出した声は、キャハハっと男が笑う声でかきけされた。
「おおっとぉ、じっとしててよ?」
カシャッ。
それは、携帯のカメラの音…?
私、今写真を撮られたの…?
「よしっ、写真はこれでいいか…。
おい、お前ら、女の視界、きれいにしてやれ。」
その声に従うように、どこからか手が伸びてきて、
私の視界を邪魔していた目隠しが外された。
解放された目に入ったのは…。
「あっ…、あなたたち…!!」