【完】白のあなたに恋をする
「今、宏くんは杏ちゃんを美味しくいただく為にシャワー中でぇ~すっ!!」
「キャハハっ!!晴れの舞台だもんなぁ??綺麗にしないとだもんなぁ?」
「嘘……っ。」
嘘だ…、
宏くんが、…宏くんがそんなことする訳っ…!!!
「杏ちゃんさぁ?いい加減諦めたらぁ??
現実、受け止めようよ。」
そう言った男は、私にすかさず近寄ってきて、
私の顔の輪郭をなぞった。
「…っ!!さわらないでっっ!!!
宏くんは…、そんなことしない…!!
あんたたちみたいに、汚い人間じゃないっっ!!!!」
「あ゛…?なんだってぇ…?」
「何度も言わせないで!!
私の友達は…、あんたたちみたいな
心が薄汚れてないっていってんの!!!」
自分でもびっくりするくらい、
腹のそこから声を張り上げた。
…私のそばにいてくれる人を汚したのが許せなかったから。