【完】白のあなたに恋をする
【唯side】
それは私と白が中学だったころ。
白は、相変わらず、無口で、無表情で、
綺麗な白い髪をもっていた…。
だからこそ、やっぱり彼は特殊だったから有名で、
クラスでは浮いていたようだった。
そんな彼が気になったのか、
私は彼に惹かれていた。
だけど、私はクラスが違ったから、廊下を通るたび、彼のクラスの教室を見て、
彼だけを見ることしかできなかった。
そう、彼を見ることが私の習慣になっていた____。
そんなある日だった。
いつもは私が廊下を通るたび、
いつも自分の席にすわり、一人で本を読んでいる彼が見当たらなかった。
あれ…?今日はいない…。
休みでもとってるのかな…。
そう思いながら、私は彼の席を見つめていたから、
前なんてみていなかった。
ドンッ!!
瞬間、よそ見していた私は、誰かと思いっきりぶつかった。