【完】白のあなたに恋をする





あ…、白色…。


「____…い…、おいっ…、大丈夫か…?」


はっと意識を取り戻す。


どうやら、倒れそうになった私は、彼に支えられているらしい。


彼との顔の近さにドキっとする。



「あ…だ、大丈夫!」


「…そうか、悪かったな。それじゃ…」


「あっ。待って!」


私はおもむろに彼を引き止めてしまった。


「なに…?」


表情一つ崩さない綺麗な顔はこちらをじっと見た。




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