【完】白のあなたに恋をする
「……俺…、
原因不明の病気にかかってるんだ…」
「…は?」
それは、あまりにも突然で、意外すぎたことだった。
ていうか…何?
原因不明の病気…?
「じょ、冗談…?」
私は白が冗談だよって言うのを期待してるかのように言った。
だけど、私の期待は崩れ落ちた。
私は白のその白い髪は、染めていたんだろうと思っていた。
だけど、白曰く、その髪は生まれつきだったらしい。
白が生まれたときから持っていた特別なもの。
それは、白い髪と…
原因不明の病気。
小さいころから白は体が弱かったらしい。倒れることもしばしば。
体が単に弱いだけかとの医者の診断だったが、
白が少しずつ大人になるにつれ、忌々しい病気が明らかになって行った…。
だけれど、どれだけの病院に行こうが、病状は見つからなかった…。
ただ、多くの医者が出した結論。
それが、原因不明の病気ということだった…。