【完】白のあなたに恋をする
「わかったなら、どいてよぉ…。」
れなはまだ座りこんでる唯さんにそう言った。
その言葉に、両手で顔を隠したままだけど、ゆっくり立ち上がりドアからどいた。
「杏…七橋くん…大丈夫…?」
「れな…大丈夫だよ…、とにかく宏くんを病院につれてかないと…」
私たちはそういい、ここから出ることにした。
「杏、行くぞ…。」
白はそういって唯さんに背を向けて、私の肩に手をまわし、歩き始めた。
その時、私は油断していた。
全てが終わった気がして、
油断していた_____…。