【完】白のあなたに恋をする
叩いたのは私なのに、
私の手はじんじんいって痛かった。
「なっ…!?何すんのよ!!」
唯さんは片方の頬を赤くさせて叫んだ。
私もそれに負けないように大きな声で叫んだ。
「それは…こっちのセリフよ!?
あんた、こんなことしてまで続けるつもり!?
バカ言わないで!!!
あんたのした行為は逆よ!!
あなたは手に入れたい一心だっただろうけど…
逆効果よ…、っ…。
また白を突き飛ばしたのよ!!!」
「っ…!!」
「反省して…改めてよ…。
あなた…間違ってる…!」
私は渾身の力で唯さんに言いつけた。
「ふっ…うっ…、ごめ…、ごめんなさい…。」
唯さんは救急車が来るまで謝り続けた___…。
白は、救急車に運ばれ、緊急手術となって連れて行かれた。
唯さんも、警察が駆けつけ、殺人未遂、殺傷罪として連れて行かれた。
その時に、私たちに、大粒の涙を流しながら、
「本当に…っごめんなさい…。」
といって深々と頭を下げ、その場を去った。
もう…、
色んな痛みがグチャグチャに混ざりあって…
壊れそうだよ…。