【完】白のあなたに恋をする







泣きじゃくる私の背中を、お義母さんはさすってくれた。


涙ぐみながら…。




「杏さん…、白がそのとき私たちに話してくれたときに…これを預けたんだ…。


杏さんに、白の"その時"になったら渡してくれと…。」




お義父さんは、一封の白い手紙を私に差し出した。




「…読んであげてくれ。」




私は開いた。


そして、そこに書かれている一言、一言を胸に刻みながら読んでいった。




涙が大粒に変わる。



私は声を殺して叫んだ。








そして、手術中のランプが消えた_____…。








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