【完】白のあなたに恋をする
「____…白はっ…白はどうなんですか!?」
私は手術室から出てきた先生に食いつきながら聞いた。
「……患者さまの怪我には問題ありません。」
それを聞き、私はほっとした。
でも、それはつかの間のことだった。
「____…怪我には問題はないのですが…、患者さまの様子がどうもおかしいんです…」
「…っ?それはどういう…」
お義母さんは不安げに聞いた。
「……ですが親族の方以外これは…」
「…!杏さんは私たちの家族同然です…。お願いします…。」
お義父さんとお義母さんは深くお辞儀をした。
私も慌ててお辞儀した。
「____…分かりました…、
ではお話します…。」