【完】白のあなたに恋をする








「っ…、白!!!起きろよ…っ!!!



まだ…まだお前に謝ってないことがあるんだよっ!!!!



お前みたいなやつに…

お前みたいないい奴にっ…!!


恋愛なんかすんなって縛り付けた俺を許してくれよっ…!!


だからっ…だから起きろよっ…っ…。」






怪我だらけの宏くんは、



白に身を乗りだして腹から…心から叫ぶ。






「白っ…、お義母さんとお義父さん…、



まだ、あなたししてあげられてないことたくさんあるのよっ…?



それに、こんな素敵な友達…残していいの?


私たちまだあなたの口からしか彼女さんのこと聞いてないのよ?



起きて、私たちにっ…ちゃんと紹介しなきゃっ…つっ…で、しょ…?」






お義母さんとお義母さんは、



私がと向き合うように、白の手を握りしめ、



目を閉じている白の顔をのぞきこんでいる。







……ああ…なんで今思い出すの…?






私は、





私はあのときお義父さんが差し出した…




白から、私への手紙のことを思い出した_______。














< 387 / 415 >

この作品をシェア

pagetop