【完】白のあなたに恋をする
「っ…、白!!!起きろよ…っ!!!
まだ…まだお前に謝ってないことがあるんだよっ!!!!
お前みたいなやつに…
お前みたいないい奴にっ…!!
恋愛なんかすんなって縛り付けた俺を許してくれよっ…!!
だからっ…だから起きろよっ…っ…。」
怪我だらけの宏くんは、
白に身を乗りだして腹から…心から叫ぶ。
「白っ…、お義母さんとお義父さん…、
まだ、あなたししてあげられてないことたくさんあるのよっ…?
それに、こんな素敵な友達…残していいの?
私たちまだあなたの口からしか彼女さんのこと聞いてないのよ?
起きて、私たちにっ…ちゃんと紹介しなきゃっ…つっ…で、しょ…?」
お義母さんとお義母さんは、
私がと向き合うように、白の手を握りしめ、
目を閉じている白の顔をのぞきこんでいる。
……ああ…なんで今思い出すの…?
私は、
私はあのときお義父さんが差し出した…
白から、私への手紙のことを思い出した_______。