【完】白のあなたに恋をする
白
「……うっ…、っつ…。」
頭では、それを理解してるつもりでも、
心はそうはいかないようで、
現実は辛いものだった。
「……、11月 ××日、××時…「やめてくださいっ!!!」
私は信じたくなくて、言葉を遮った。
「杏ちゃん……。」
宏くんは私が落ち着くよう、背中をさすってくれた。
宏くんだって本当は私に構う余裕なんてないほど辛いのに…。
「…っ、白。」
私は宏くんから離れて、
気持ちよさそうに眠っている白のそばに行き、白い髪をかき分けた。