【完】白のあなたに恋をする
「…で何を見てたの?」
「えっえと…っ」
れなは私の目をやった方向をみて理解したのか
「あぁっ!」と言った。
「七橋くんでしょ?髪の毛すごいよねー!」
「うん…染めてるのかな?」
「でしょー!?いわゆる目立ちたいやつか不良系なんじゃない?」
不良…
たしかにその可能性はあるかもしれない…
私は不良なのかなと思っただけで身震いした。
「大丈夫だよー!かかわりさえしなければ無害なんだしっ。
杏って不良嫌いなタイプ?」
「うん…と、いうか男子が苦手で…」
ほんとは苦手なんてもんじゃ足りないくらいなんだけど…
「あー!いるいるっそーゆー人っ!でもそれじゃ恋愛できないよー?」
「れ、恋愛…」