悪魔か天使か!?〜David or angel〜
第一章
「ねぇ!今日転校生来るんだって!!」
親友の優香が私の机までとんできた。
「転校生!?」
転校生って言ったらめちゃイケメンでクールで俺様!!だよね?
そう思う私は、もはや少女マンガの読み過ぎ。
「それがめっちゃイケメンらしいよ!!」
ビンゴッ!!
「早くみたい早くみたい!」
「だよね〜。めっちゃイケメンだったらどうする?彼氏いないのは…メイだけだから〜。」
そう言って私と優香はニヤリと笑った。
「ぢゃぁ私の彼氏候補だね♪」
「しょうがないなぁ。まぁ私には拓海がいるからぁ。」
そう言って優香は顔を赤らめた。
自己紹介遅れましたぁ!!
私は小早川メイ。きゃぴきゃぴの中3ですっ!
只今彼氏募集中☆
「ははっ、転校生もかわいそうだな。メイの彼氏候補だなんて。」
この嫌ぁな声は……。
「何よ、海斗!?」
「いや、思ったこと言ったまでですから。」
キィーー!!
何よアイツ!?
ちょっとカッコいいからって調子にのんじゃねぇ!!
海斗は私の幼なじみ。
家が隣同士で親が仲がいい。
桜井海斗…
アイツはあんなにあんなにウザイのに、それとは裏腹に最高の外見を持っていた。
「やっぱ海斗君ってなにいってもカッコいいやぁ。」
「ちょっと優香!!なにいってんのよ!!アイツは最低な男!!」
「でもカッコいいよ?」
優香は海斗を指差す。
海斗は友達に囲まれて笑っていた。
海斗の整った横顔。
海斗のサラサラな髪の毛。
程よく焼けた肌。
《ねぇ、海斗…
海斗は辛くないの?
海斗は…海斗は…
辛くないの?》
〜♪キーコンカーコン
「席付けー。今日は転校生を紹介する。」
「「おぉーっ!!!」」
「さぁ入れ。」
ガラッ
ゴクン…っ
か
か
カッコいい!!
と言っても海斗とは違う格好良さ。
例えるなら…
海斗が悪魔だとしたら
転校生は天使…?