焼け木杭に火はつくか?
「何を言ってんのよ。じゃあ、なんで長谷が今夜ここにいるの?」
企み以外の何物でもないでしょっ
聡を睨みつけ、そう噛みつく夏海に、聡はしれっとした口振りで答えた。
「長谷さんの店、水曜が定休日だから、火曜のこの時間に来ること、珍しくねーし。わざわざ、今夜ここに来てくれって、オイラが呼んだわけじゃねえですよ」
敢えて今夜を狙って呼び出したわけではなく、これは長谷の日課だとそう言われてしまっては、夏海もそれ以上聡を責め立てることができず、またふてくされた顔でそっぽ向いた。
「彼女が来ることを、言ってくれれば、すぐ帰ったよ、俺」
長谷の苦笑混じりの言葉に「だから、オイラも、夏海さんが来ること、知らなかったんですよ、ホントに」と聡は自身の潔白を長谷にを訴えた。
「だって、こいつ」
黙りを決め込んでいる良太郎に腹が立ったのか、唇を尖らせて抗議するように良太郎を指差す聡に、良太郎は「俺、俺が悪いの? 俺が?」と目を見開き固まった。
企み以外の何物でもないでしょっ
聡を睨みつけ、そう噛みつく夏海に、聡はしれっとした口振りで答えた。
「長谷さんの店、水曜が定休日だから、火曜のこの時間に来ること、珍しくねーし。わざわざ、今夜ここに来てくれって、オイラが呼んだわけじゃねえですよ」
敢えて今夜を狙って呼び出したわけではなく、これは長谷の日課だとそう言われてしまっては、夏海もそれ以上聡を責め立てることができず、またふてくされた顔でそっぽ向いた。
「彼女が来ることを、言ってくれれば、すぐ帰ったよ、俺」
長谷の苦笑混じりの言葉に「だから、オイラも、夏海さんが来ること、知らなかったんですよ、ホントに」と聡は自身の潔白を長谷にを訴えた。
「だって、こいつ」
黙りを決め込んでいる良太郎に腹が立ったのか、唇を尖らせて抗議するように良太郎を指差す聡に、良太郎は「俺、俺が悪いの? 俺が?」と目を見開き固まった。