焼け木杭に火はつくか?
「酒呑みなら芋でしょ、芋!」
「夏海さん、どんだけ酒豪なんですかっ」
「オイラはビールで十分だっ」
勝手に作って飲んでと、氷と水とグラスを夏海の前に置くと、聡は次々につまみになりそうなものをカウンターに並べ置き始めた。
「なんか、ここでスナック菓子だの、乾き物だの見るとは思わなかったな」
「ここで管巻きながら呑んだくれやがる、こえー姉ちゃん対策だ」
驚きと呆れが半々ずつ混じったような目でその光景を眺めていた良太郎は、何かを思いついたように携帯電話を取り出すと、そそくさとメールを送った。
「聡。ホントは誰かから聞いたんでしょ? 長谷のこと。誰から聞いたのよ?」
自分で作った焼酎のお湯割りをさっそくとばかりに一気に飲み干した夏海は、カウンターの中の聡をじろりと睨み、尋問を始めた。
唐突な夏海の言葉に、眉を寄せてやや考え込んだ聡は、ようやく質問を理解したように肩を竦めて見せた。
「夏海さん、どんだけ酒豪なんですかっ」
「オイラはビールで十分だっ」
勝手に作って飲んでと、氷と水とグラスを夏海の前に置くと、聡は次々につまみになりそうなものをカウンターに並べ置き始めた。
「なんか、ここでスナック菓子だの、乾き物だの見るとは思わなかったな」
「ここで管巻きながら呑んだくれやがる、こえー姉ちゃん対策だ」
驚きと呆れが半々ずつ混じったような目でその光景を眺めていた良太郎は、何かを思いついたように携帯電話を取り出すと、そそくさとメールを送った。
「聡。ホントは誰かから聞いたんでしょ? 長谷のこと。誰から聞いたのよ?」
自分で作った焼酎のお湯割りをさっそくとばかりに一気に飲み干した夏海は、カウンターの中の聡をじろりと睨み、尋問を始めた。
唐突な夏海の言葉に、眉を寄せてやや考え込んだ聡は、ようやく質問を理解したように肩を竦めて見せた。