恋が叶うまで
「あいつといると調子狂うな~」
湯船に浸かりながら輝羅のことをすこし愚痴る。
「誰があいつだよ」
「わわっ!
ちょ、聞いてたの!?」
ドア越しに輝羅の影。
ガラスは見えないようになってるけど‥。
「聞いてたもなにも
聞こえたんだよ、ばか」
「その前になんでそこにいるの」
「ったく、質問の多いお嬢様だな」
「質問に答えて!」
「タオル持っていけって頼まれたんだよ、あほ」
さっきから 、あほとかばかとか‥。
「ふーん。
早く出ていってよね」
「我が儘お嬢様だな‥」
何て言いながら輝羅は出ていった。