恋が叶うまで
「最近朝方冷えるよね~!」
「秋が近付いてきた~!」
またまた他愛もない話。
自分の席に座って
遥奈とはなす。
「あれ、なんか席増えてない?
恋の隣席なかったよね?」
「あ~、言われてみれば」
「転校生来るんとちゃいます?」
「特に興味ない~」
「恋はさ、ほんとに男に興味ないよね~」
そうなんです。
16年生きてきて
誰も好きになったことないんです‥。
「ん~、まだいいかなって」
「よくないでしょ~!
高校2年生の今が一番の青春時代だよ!?」
「そう言われてもなあ~‥」