月を見ながら
学校の本令が校門から約100メートル地点で鳴る

正面玄関付近にいた先生が校門を閉めようと

門に手をかける

「ちょ…待ってー」

持てる力を出し切るように走る



ガシッ


と門を掴むと

残っているありったけの力で開く


いきなり現れた生徒の

思わぬ行動にただボーッとしている先生


「…びっくりした

いきなり門開けるから不審者かと思ったぞ…

…ってか、おい、お前遅刻か?」

「いや、セーフ!
門が完全に閉まるまでに学校に入ったやん!」

「確かに…って、HR受けてないやろ!
早よ、クラス行け!」

「へーい」

これ以上関わったらガミガミ言われそうやから

早足で教室に行った。

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