月を見ながら
「青木~、伊島~、上野…」

廊下からでもよく聞こえる担任の声

まだ呼ばれてないからかこっそり入ったらばれないかも…

そう思った私は後方にあるドアからこそっと教室に入る

「寺島~、鳥羽~、土井~、中谷~」

「はい!」

「…中谷、お前いたのか」

「はい!、ずっといましたよ!」

「そうか、最初入ってきた時にいない気がしたから遅刻扱いになっていた。」

「もう先生ー、私が遅刻するわけないじゃないですか~」

「おう…すまんな。」

そう言って先生が出席簿を訂正するの口端を上げて見ていたら

「思いっきり遅刻やんけ」

後ろの席から何やら野次が飛んできた

「…。」

「おい、無視か!」

と私の肩を叩く





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