腐った日常生活はライ腐(フ)と詠む。



「…いつの間にソコにいたの、柚<ユウ>」

少々呆れ気味に、柚に問う。

「多分、2分くらい前かな~?」

柚は笑顔でそう答えると、もう食べて良い?と、サンドイッチを指さしながら聞いてくる。

「いいよ」

微笑しながらもそう言い、コップに注いだ冷えた麦茶を柚に渡す。

「お、ありがとー。」

受け取った柚が麦茶を飲み、

「うむ、やっぱり出来のいい弟はかなり便利ね」

と、満足げに頷いた。半ば冗談で、姉上のお役に立てるのならば、このくらいは御廉い御用です。と、微笑する。


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