紺碧の海 金色の砂漠
~*~*~*~*~
日が完全に沈みきった頃、本島からヘリの到着を告げられた。
シャムスが到着したのである。
すると、舞の胸にフッと悪戯心がよぎり……。
「妃殿下、女官シャムス・ビント・サルマーン様以下、お付きの方がご到着されました」
木枠の引き戸の向こうに人の足が見える。
「ダーウードも一緒なの?」
舞の質問に答えたのはクロエであった。
「いえ。ですが、アバヤを着用なさってくださいませ。戸をお開けしてもよろしいでしょうか?」
「ええ、どうぞ」
衣擦れの音がした。
シャムスなら、きっちりとアバヤを着込み、ヒジャブをかぶってニカブで口元を覆ってることだろう。
日が完全に沈みきった頃、本島からヘリの到着を告げられた。
シャムスが到着したのである。
すると、舞の胸にフッと悪戯心がよぎり……。
「妃殿下、女官シャムス・ビント・サルマーン様以下、お付きの方がご到着されました」
木枠の引き戸の向こうに人の足が見える。
「ダーウードも一緒なの?」
舞の質問に答えたのはクロエであった。
「いえ。ですが、アバヤを着用なさってくださいませ。戸をお開けしてもよろしいでしょうか?」
「ええ、どうぞ」
衣擦れの音がした。
シャムスなら、きっちりとアバヤを着込み、ヒジャブをかぶってニカブで口元を覆ってることだろう。