紺碧の海 金色の砂漠
(さすがアル! 言わなくてもわかってるんだ)


舞がそう思って、事情を話してくれるのを待っていると……いつまで経ってもキスが止まらない。頬から唇、そして顎を伝い胸に下りていく。

そのとき、舞は気がついた。なぜか、全裸で寝かされていることに。


「ちょ、ちょっと待って、アル……なに、してるの?」

「寂しかったであろう? 五日もひとり寝をさせてしまった」

「そ、そんなこと……や、ん」


……してる場合じゃないでしょう。と言いたいのに、ミシュアル国王はノンストップで舞の身体に触れてくる。


「わ、わたし、ダーウードに殺されそうになったんだよ」

「もちろん、聞いておる。怪我がないか、しっかり吟味する必要があるな」


そんなことを言いながら、ミシュアル国王のキスはどんどん下に向かう。


(ア、アルってば、本気なの? それとも……わたしをからかってるだけ?)


キスはとうとう、最終地点まで到達した。

ミシュアル国王の大きな手が太ももに触れ、温かい舌が大事な場所を口づける。


「や……ちょ、アル。や、やぁんっ」
 

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