紺碧の海 金色の砂漠
舞が戦々恐々としていると、


「残念だが……」


ミシュアル国王が沈んだ声で言い始めた。


(まあ、さすがのアルもこの短時間じゃ五回が限界よね。丸一日だったらもっとイケそうだけど)


舞が心の中でうなずいたとき、


「三十分ほど休憩が必要だ。そのあとは、必ずやお前を満足させよう!」


なんて自信満々に宣言する。


「アル……悪いけど、あと三十分じゃ、わたしの腰が復活しない! 次のエッチは帰国までオアズケだからね。言うとおりにしてくれないなら、わたしはアズウォルドに残る!」

「――わかった。クアルンまで待とう」


途端に、しゅんとなるミシュアル国王だった。


< 227 / 243 >

この作品をシェア

pagetop