紺碧の海 金色の砂漠
レイ国王の言葉に、ティナもにっこり笑ってうなずいた。
すると、ミシュアル国王も納得したらしく……。
「わかった。アッラーの神に誓って、私たちの子供の婚姻に一切の不服は唱えない――これでいいな?」
「結構。では、私も誓おう」
そう言うと、レイ国王は右手を左胸に置き、
「我々の子供たちの婚姻は、子供たちの望むままに――レイ・ジョセフ・ウィリアム・アズルの名に懸けて、約束は守る」
アズウォルド王国独特の誓いのポーズは、『この気持ちに偽りがあるときは、我が心臓を止めてくれても構わない』なんて意味があるという。
ミシュアル国王は大いに満足したらしく……今度はティナに向かって言った。
「クリスティーナ王妃――数々の非礼はお詫びする。我が国はあなたをアズウォルド王妃として歓迎することを約束しよう」
「あ、ありがとうございます。一度ぜひ、レイ陛下とともに、訪れたいと思います」
ティナはそう言ってホッとしたように微笑んだ。
舞とティナは「電話するね」「手紙も書くから」なんて転校する女子高生のような会話を交わしつつ……。
最後は涙ぐみながら、手を振ってさよならを言ったのだった。
すると、ミシュアル国王も納得したらしく……。
「わかった。アッラーの神に誓って、私たちの子供の婚姻に一切の不服は唱えない――これでいいな?」
「結構。では、私も誓おう」
そう言うと、レイ国王は右手を左胸に置き、
「我々の子供たちの婚姻は、子供たちの望むままに――レイ・ジョセフ・ウィリアム・アズルの名に懸けて、約束は守る」
アズウォルド王国独特の誓いのポーズは、『この気持ちに偽りがあるときは、我が心臓を止めてくれても構わない』なんて意味があるという。
ミシュアル国王は大いに満足したらしく……今度はティナに向かって言った。
「クリスティーナ王妃――数々の非礼はお詫びする。我が国はあなたをアズウォルド王妃として歓迎することを約束しよう」
「あ、ありがとうございます。一度ぜひ、レイ陛下とともに、訪れたいと思います」
ティナはそう言ってホッとしたように微笑んだ。
舞とティナは「電話するね」「手紙も書くから」なんて転校する女子高生のような会話を交わしつつ……。
最後は涙ぐみながら、手を振ってさよならを言ったのだった。