か・せ・こ・く・い
「おはよう!!」
私が駅のホームで待っていると親友の野久保彩香が来た。
彩香は私と違って大人しくて女の子っぽい。
背も低いし、皆から妖精とか言われてる。
彩香と私は正反対。
私は背が高くて、うるさくて男勝り。
まぁ私にも何人かに告白はされてるけど…。
彩香は何人とも付き合ってる。
「おっはよ!!」
「相変わらずテンション高いね」
「そう?」
「うん」
私たちが笑っていると…。
「おっは~!!」
今度は友達の生田葵が来た。
「あぁ…おはよう」
「あのさぁ…今日の朝…」
最近私たちは葵のことをあんまり好印象に思ってない。
学校で最近嫌われていて、友達だとその人までいじめられる。
だからあんまり仲良くしてない。



学校に着き、彩香と話している。
「また今日も葵来たね…」
「うん…これからどうする?バスとかで行く?」
「違う車両にしようよ」
「そうしようか…」
「なぁ~に話してんの?」
会話に入ってきたのは彩香が今付き合ってる彼氏の大誠くん。
「別に?」
「ふーん。ちょっとあやにゃん借りるよ?」
「うん」
しかし、バカップルだなぁ…。
あやにゃんってなんだよ。
大誠くんは背が高くて筋肉ムキムキの野球部。
そんな人があやにゃんって呼んでるって。
なんか笑えてくる。
自分の席に座ってボーッとしているとふいに彼のことを思い出す。
今どんな姿なんだろう…。
大誠くんみたいにマッチョで野球でもしてんのかなぁ?
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