か・せ・こ・く・い
帰り道。
今日の話の続きをした。
「その彼は優しかったんだね」
「うん。豊みたいにね」
「なに言ってんだよ」
「本当だよ?幼稚園児なのにボキャブラリー豊富で、同級生とは思えなかった」
「そうか…」
「また会いたいよ…」
「なぁ、侑香里」
「うん?」
私の家の前に着いた時。
豊の発言が意外だった。
告白されるムードだったからちょっと期待したけど…。
「侑香里って犬飼ってる?」
「えっ…飼ってるけど…」
「犬はなんていう名前?」
「ごん」
「そうかぁ…」
「どうしたの?」
「いや、なんでもない。じゃあな」
「えっ!!あぁ…バイバイ」
豊は一回も振り返ることなく闇の中に消えた。
「なんだったんだろう…」
独り言が出るくらい不思議だった。
確かに私は『ごん』という名前の犬を飼っている。
でも…。
なんで今!?
今日の話の続きをした。
「その彼は優しかったんだね」
「うん。豊みたいにね」
「なに言ってんだよ」
「本当だよ?幼稚園児なのにボキャブラリー豊富で、同級生とは思えなかった」
「そうか…」
「また会いたいよ…」
「なぁ、侑香里」
「うん?」
私の家の前に着いた時。
豊の発言が意外だった。
告白されるムードだったからちょっと期待したけど…。
「侑香里って犬飼ってる?」
「えっ…飼ってるけど…」
「犬はなんていう名前?」
「ごん」
「そうかぁ…」
「どうしたの?」
「いや、なんでもない。じゃあな」
「えっ!!あぁ…バイバイ」
豊は一回も振り返ることなく闇の中に消えた。
「なんだったんだろう…」
独り言が出るくらい不思議だった。
確かに私は『ごん』という名前の犬を飼っている。
でも…。
なんで今!?