白の恋

そこはただ
真白い空間だった。


生活感なんて微塵も感じさせなくて

部屋の中央に硝子張りの小さいテーブルと、
赤と緑の2つのクッションだけが置かれていた。


遮るものもない何もない
ただ、ただ真っ白い壁に囲まれてる。



何もない部屋だった。



『…座れば?』


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