白の恋

珈琲


土曜の朝は決まって彼女はマックにいく。


彼女のシンプルな生活には
なんだかミスマッチな気がして
違和感があったけど…。


彼女の部屋を始め、
彼女を取り巻くものは
すべてがシンプルな気がした。


食べるものは野菜が中心、
肉やジャンクフードなんて食べてるのは
ほとんど見たことがない。

飲むものはミネラルウォーター、
ジュースはもちろんお茶も飲まない。

外食はほとんどしないし、
彼女はいつも一人でいるようなことが多かった。


優柔不断で移り気な僕にとっては、
そのすべてが格好良く、憧れに似た感情をもっていた。


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