白の恋

駅前の小さな広場の時計台の下に
小柄な女の子が座っていた。


なぜだかすぐに目について
不思議なほど意識がひき寄せられた。


アルコールの入ったぼんやりとした頭で
気づけば、ただただ彼女を見つめていた。


…酔っぱらってるのか、俺は?


そう思ってはみたけど
視線はもう彼女から外せなくなっていた。


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