ヒ・ミ・ツ−会議室−
会議室のドアを開け、わたしを中に入れるとガチャリと鍵をかけた。


「夕理・・何考えてんのよ!」


抗議をしようと振り向くと、チュッとキスをされた。


「ごめんね?これで許して?」


ともう一度啄むようにキスをされる。


「いいよ・・・許す」


なんて単純な女だろう。
キスで許してしまうなんて。


「急に先輩に会いたくなってさ、夜まで我慢できなかった。」


「うんっ・・でもここ会社だから気をつけなきゃ」


「はい。気をつけます。」


って可愛く笑った。
全然反省してないじゃん!


「もう・・ご飯食べるんでしょ?」


「うん!食べる!」


いつかはこの笑顔も見ることができなくなるんだろうな。
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