恋愛恐怖症

トントン…。

部屋の窓の外から何か聞こえた。

「な…何っ??」

鍵ちゃんと閉めたから大丈夫っ!!

トントン…。

私はそっとカーテンを開けた。

「よっ!!」

「キャー!!!」

私は思わず悲鳴をあげてしまった。

「おいっ!俺だよっ!!」

「えっ??」

よく見ると、翼だった。

「な、なんで!!」

「すごいだろ〜!!俺の部屋から、お前の部屋の窓とどくんだぜ」

翼は、身を乗り出して私の部屋の窓を触ろうとした。

「ちょ、ちょっと危ないじゃん!!」

「大丈夫っ!!下、屋根だから!!」

何だろう…不思議だな。
男と話す時、いつも体が震えて立ってもいられないのに…。

翼と話しても、震えない。
< 6 / 10 >

この作品をシェア

pagetop