七色ボーイズ〜太陽の光〜
どうして、そんなに強いの……。
「呼び出して、ごめん。じゃあな、勉強頑張れよ!!」
ニシシと歯を見せて笑った楓我が、愛しく思えた。
受験前なのに…、あたし…………。
楓我に悪影響じゃないかな?
そういえば、楓我も東高受けるんだったな…。
あたしに背中を向けてそそくさと走ってゆく楓我を呼び止めた。
「楓我っ!!」
楓我はびっくりした様子で、ゆっくりと振り向いた。
「一緒に、東高校行こうね!?」
あたしのせいでいきたい高校に行けないなんて最悪だから…、お願い。
自分の夢を壊さないで……。