七色ボーイズ〜太陽の光〜
あたしは一瞬で緊張がとけた。
「大丈夫か?高羽」
楓我の髪の毛は少しワックスでかためられてるようだった。
さすがに高校生にもなると、おしゃれしたいよね。
「高羽って読むのかよ」
はぁ・・・。
楓我が来ないとあたし泣いてたかも。
周りの男子の注目は、あたしから楓我にうつった。
「楓我っつーの?」
「おう。」
「俺は龍月(たつき)!よろしく」
「どこ中?」
「俺は」・・・
そのまま盛り上がる話。
あたしは置いて行かれ、またひとりぼっちに。
ほんとに、このクラスで女子ってあたしだけ〜?