七色ボーイズ〜太陽の光〜
なんか退屈になって、さっちゃんの肩をつんつんした。
「先生って、何歳なんだろうね!ぷぷ」
さっちゃんはそうねぇ、と考え込んでくれた。
考えた結果、
「三十路だね!!」
という結論が出た。
そうかぁ。
背は高いけど、少しシワが目立つな。
確かに30歳ぐらいな感じがする。
どうなんだろ。
気になるなぁ・・・。
「俺が聞いてやろーか?」
右から聞こえた声は、すぐに楓我だと分かった。
ってか、楓我しか居ないよね。
「話し聞いてたの、楓我!聞かなくて良いよ!」
気になるけどね・・・
さっちゃんはあたしと楓我をまじまじと見つめた。
「先生ー!何歳ですかー?」
結局楓我が先生に問いかけた途端、さっちゃんは口を開いた。
「あの男子の名前は?どういう関係?好きなの?かっこいいね!?」
聞きすぎだよ・・・。
あたしは全ての質問に答えた。
「中冨楓我。同中。好きじゃないよ。うん。」
さっちゃんが興味を持つのは、確かに楓我がかっこいいからだと思う。