龍とわたしと裏庭で⑥【高3新学期編】
1時間目~いきものがかり
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桜の蕾がほころび始めた春休みのある日――
圭吾さんがいきなり『出かけよう』と言い出した。
圭吾さんとわたしは、母方の従兄妹同士。
わたしの親父が海外赴任中なので、わたしは一年前から圭吾さんの家で暮らしている。
「どこに行くの?」
わたしが聞くと、圭吾さんはニッコリと笑って『秘密』って言った。
うーん……
こういう時って、必ずサプライズがあるんだよね。
今回は何かな?
「ああ、志鶴。今日はジーンズの方がいいよ」
あら、珍しい。
いつもの圭吾さんは、わたしに、『いかにも女の子』って格好ばかりさせるのに。
ジーンズならいっぱいあるわ。
この家に来る前は、ジーンズとTシャツと制服しか持ってなかったくらいだもの。
クローゼットからお気に入りのリーバイスを引っ張り出す。
上には長めの丈のチュニックブラウスを組み合わせた。
「これでいい?」
圭吾さんがいきなり『出かけよう』と言い出した。
圭吾さんとわたしは、母方の従兄妹同士。
わたしの親父が海外赴任中なので、わたしは一年前から圭吾さんの家で暮らしている。
「どこに行くの?」
わたしが聞くと、圭吾さんはニッコリと笑って『秘密』って言った。
うーん……
こういう時って、必ずサプライズがあるんだよね。
今回は何かな?
「ああ、志鶴。今日はジーンズの方がいいよ」
あら、珍しい。
いつもの圭吾さんは、わたしに、『いかにも女の子』って格好ばかりさせるのに。
ジーンズならいっぱいあるわ。
この家に来る前は、ジーンズとTシャツと制服しか持ってなかったくらいだもの。
クローゼットからお気に入りのリーバイスを引っ張り出す。
上には長めの丈のチュニックブラウスを組み合わせた。
「これでいい?」
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