龍とわたしと裏庭で⑥【高3新学期編】
いてて


圭吾さんが慌てて腕を差し出した。


「抱いて行くよ」


「歩ける。腕だけ貸して」


でも、通学に松葉杖いるかなぁ


「片岡先生、ありがとうございました」


わたしはペコリと頭を下げた。


「はいよ。今度は怪我じゃなくて、話をしにおいで」

先生は軽く片手を上げて、そう言った。




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