龍とわたしと裏庭で⑥【高3新学期編】
でも、どこかおかしい。
恐る恐る顔を上げると、桜色の着物が見えた。
違和感の原因に気付いて、わたしは悲鳴を上げそうになった。
首が――
女の子は有り得ない角度に首を捻って、わたしの顔を覗き込んでいた。
嘘っ!
右足に重い痛みが走った。
女の子がうっとりとした表情で微笑む。
それから女の子は立ち上がり、空中でクルクル回ると弾むような足取りで走り去った。
その後ろ姿は
幼児に変わっていた。
恐る恐る顔を上げると、桜色の着物が見えた。
違和感の原因に気付いて、わたしは悲鳴を上げそうになった。
首が――
女の子は有り得ない角度に首を捻って、わたしの顔を覗き込んでいた。
嘘っ!
右足に重い痛みが走った。
女の子がうっとりとした表情で微笑む。
それから女の子は立ち上がり、空中でクルクル回ると弾むような足取りで走り去った。
その後ろ姿は
幼児に変わっていた。