龍とわたしと裏庭で⑥【高3新学期編】
わたしは頑張って笑顔を見せた。
「何かちょっと眠いみたい」
「痛み止めが効いてきたのかな……お昼、食べ損ねただろう? お腹はすいてない?」
わたしは首を横に振った。
「そう? ちょっと待ってて」
圭吾さんはわたしのシートベルトを外した。
それから車を降りて、いつものように助手席側に回って来た。
「歩ける? 抱いて行こうか?」
抱っこして――甘えた言葉はグッと飲み込んだ。
「歩ける」
病院で借りた松葉杖をついて、わたしはゆっくりと歩いた。
痛みはあるけど、一人で歩けるようだ。
「これなら学校に行けるね」
明るく言うと、圭吾さんは顔をしかめた。
「しばらく車で送り迎えするよ。でも、明日は休みなさい」
「明日の状態見てから決めない?」
「ダメだよ」
「何かちょっと眠いみたい」
「痛み止めが効いてきたのかな……お昼、食べ損ねただろう? お腹はすいてない?」
わたしは首を横に振った。
「そう? ちょっと待ってて」
圭吾さんはわたしのシートベルトを外した。
それから車を降りて、いつものように助手席側に回って来た。
「歩ける? 抱いて行こうか?」
抱っこして――甘えた言葉はグッと飲み込んだ。
「歩ける」
病院で借りた松葉杖をついて、わたしはゆっくりと歩いた。
痛みはあるけど、一人で歩けるようだ。
「これなら学校に行けるね」
明るく言うと、圭吾さんは顔をしかめた。
「しばらく車で送り迎えするよ。でも、明日は休みなさい」
「明日の状態見てから決めない?」
「ダメだよ」