龍とわたしと裏庭で⑥【高3新学期編】
「いつかきっと、ステキな大人の女性になるんだから」


わたしは、圭吾さんの肩に向かって呟いた。


「分かってる。だから僕は、こうして君を捕まえてるんだよ」

圭吾さんは、笑いを含んだ声で言った。

「ステキな大人の女性になった時に、誰にも君を盗られないようにね」


「そう? 分かってるなら、子供扱いしても許してあげる」


おもいっきり生意気に言ってみたけれど、圭吾さんはただ微笑むだけだった。





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