龍とわたしと裏庭で⑥【高3新学期編】
「どうして分かったんだ?」
と、圭吾さん。
「僕が食べたかったから」
悟くんは口をモグモグさせながら答えた。
「僕ら、食べ物の好みが似てるんだよ」
「あっ、それはわたしも思ってた。お昼休みに食べる物、よくかぶるよね」
「ほらね? やっぱり僕ら、生き別れの双子じゃない?」
ない、ない
「そういえばさ、滝田が桜の匂いの話を聞けって言ってたけど?」
悟くんはコーラのグラス越しに、わたしの目を真っ直ぐに見た。
と、圭吾さん。
「僕が食べたかったから」
悟くんは口をモグモグさせながら答えた。
「僕ら、食べ物の好みが似てるんだよ」
「あっ、それはわたしも思ってた。お昼休みに食べる物、よくかぶるよね」
「ほらね? やっぱり僕ら、生き別れの双子じゃない?」
ない、ない
「そういえばさ、滝田が桜の匂いの話を聞けって言ってたけど?」
悟くんはコーラのグラス越しに、わたしの目を真っ直ぐに見た。