龍とわたしと裏庭で⑥【高3新学期編】
3
プレハブ小屋の中は賑やかだった。
中はいくつかのブースに分かれていて、それぞれに4、5匹の犬や猫がいた。
それに、掃除をしている中学生くらいの男の子が一人と、女の子が三人。
「あーっ! 要ちゃん発見!」
一人の女の子が大声で言った。
「どこに消えてたんだよ」
「ゴメンゴメン。人を迎えに行ってたんだ」
八つの目が一斉にわたしを見た。
「新しいお仲間?」
「いや、里親候補だ」
キャーッと歓声がおきた。
な……何事っ?!
「ねえ、どの子がいい?」
男の子が言う。
「俺のおススメはね、あの角にいる白のペルシャだよ」
「ううん。そこのミックスの方が可愛いって!」
えええっ?!
どうしてそんなに推して来る?
中はいくつかのブースに分かれていて、それぞれに4、5匹の犬や猫がいた。
それに、掃除をしている中学生くらいの男の子が一人と、女の子が三人。
「あーっ! 要ちゃん発見!」
一人の女の子が大声で言った。
「どこに消えてたんだよ」
「ゴメンゴメン。人を迎えに行ってたんだ」
八つの目が一斉にわたしを見た。
「新しいお仲間?」
「いや、里親候補だ」
キャーッと歓声がおきた。
な……何事っ?!
「ねえ、どの子がいい?」
男の子が言う。
「俺のおススメはね、あの角にいる白のペルシャだよ」
「ううん。そこのミックスの方が可愛いって!」
えええっ?!
どうしてそんなに推して来る?