龍とわたしと裏庭で⑥【高3新学期編】
「昔は防犯のために、わざと床鳴りがするように造ったらしゅうございます」
音にビビるわたしに、和子さんが言った。
う……そう言われても、少し怖い。
でも、ペロを見つけなきゃ
「ペロ? どこぉ?」
わたしはペロを呼びながら歩いた。
こんな時、圭吾さんがいたらな……
悟くんを信頼してないわけじゃない。
でも圭吾さんだったら、きっと、あっという間にペロを見つけてくれる。
圭吾さんがいたら何も困った事は起きなくて、心配する必要もなくて――
「ペロぉ?」
廊下の先からテチテチと音がして、角からペロが顔を出した。
よかった。無事だったんだ。
「ペロ! おいで!」
わたしが呼ぶと、ペロは嬉しそうにしっぽを振ったけれど、こっちに来ようとはしない。
食べる物でも持ってくればよかった。
「おいでってば!」
わたしが近付くと、ペロはまたダッと走って行ってしまった。
音にビビるわたしに、和子さんが言った。
う……そう言われても、少し怖い。
でも、ペロを見つけなきゃ
「ペロ? どこぉ?」
わたしはペロを呼びながら歩いた。
こんな時、圭吾さんがいたらな……
悟くんを信頼してないわけじゃない。
でも圭吾さんだったら、きっと、あっという間にペロを見つけてくれる。
圭吾さんがいたら何も困った事は起きなくて、心配する必要もなくて――
「ペロぉ?」
廊下の先からテチテチと音がして、角からペロが顔を出した。
よかった。無事だったんだ。
「ペロ! おいで!」
わたしが呼ぶと、ペロは嬉しそうにしっぽを振ったけれど、こっちに来ようとはしない。
食べる物でも持ってくればよかった。
「おいでってば!」
わたしが近付くと、ペロはまたダッと走って行ってしまった。