龍とわたしと裏庭で⑥【高3新学期編】
ああ、この子カワイイ!!
わたしは座り込んで子犬を撫でた。
子犬は、しっぽごとお尻をプルプルさせて擦り寄って来る。
「どう?」
どうしよう?
「圭吾さんに見てもらわなきゃ」
わたしがそう言うと、
「自分一人で決められないの?」
アイちゃんが馬鹿にしたように言った。
「そうよ」
だって親父が前に言ってたもの。
「それ、悪徳業者がよく使う台詞よ。信頼できる人に相談して決めるのは、恥ずかしい事じゃないわ」
「要ちゃんと同じ事言うんだね」
アイちゃんは顔をしかめてうなだれた。
「やっぱり要ちゃんの彼女なの?」
「違う。わたしの彼は、車のところで待ってるの」
アイちゃんは、ホッとしたような笑顔を見せた。
本当に要さんの事が好きなんだ……
わたしは座り込んで子犬を撫でた。
子犬は、しっぽごとお尻をプルプルさせて擦り寄って来る。
「どう?」
どうしよう?
「圭吾さんに見てもらわなきゃ」
わたしがそう言うと、
「自分一人で決められないの?」
アイちゃんが馬鹿にしたように言った。
「そうよ」
だって親父が前に言ってたもの。
「それ、悪徳業者がよく使う台詞よ。信頼できる人に相談して決めるのは、恥ずかしい事じゃないわ」
「要ちゃんと同じ事言うんだね」
アイちゃんは顔をしかめてうなだれた。
「やっぱり要ちゃんの彼女なの?」
「違う。わたしの彼は、車のところで待ってるの」
アイちゃんは、ホッとしたような笑顔を見せた。
本当に要さんの事が好きなんだ……