龍とわたしと裏庭で⑥【高3新学期編】
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要さんに送ってもらって 圭吾さんのところへ戻った。
「気に入るのは、いなかったのかな?」
手ぶらのわたしを見て、圭吾さんが聞いた。
「ううん。みんな可愛いかった。選べないから圭吾さんに見てもらいたいの。今日が忙しいなら別の日でもいいから」
「要が見てくれたんだろう?」
わたしは頷いた。
でも、わたしが一緒に暮らしているのは要さんじゃなくて、圭吾さんなのよ?
「やっぱり、犬とか猫はわたしの手には余るかも。もっと小さなものがいいかな……」
金魚とか、カメとか
それなら圭吾さんは平気?
圭吾さんが顔をしかめた。
「要? 何があった?」
「何も」
要さんが答えた。
「猫を見て、犬を撫でていたよ。ただ、お前に見てもらわなきゃ決められないそうだ」
「志鶴? 僕のペットじゃなくて、君のなんだからね」
「気に入るのは、いなかったのかな?」
手ぶらのわたしを見て、圭吾さんが聞いた。
「ううん。みんな可愛いかった。選べないから圭吾さんに見てもらいたいの。今日が忙しいなら別の日でもいいから」
「要が見てくれたんだろう?」
わたしは頷いた。
でも、わたしが一緒に暮らしているのは要さんじゃなくて、圭吾さんなのよ?
「やっぱり、犬とか猫はわたしの手には余るかも。もっと小さなものがいいかな……」
金魚とか、カメとか
それなら圭吾さんは平気?
圭吾さんが顔をしかめた。
「要? 何があった?」
「何も」
要さんが答えた。
「猫を見て、犬を撫でていたよ。ただ、お前に見てもらわなきゃ決められないそうだ」
「志鶴? 僕のペットじゃなくて、君のなんだからね」